個人再生による携帯電話・スマホへの影響

9月 3, 2019 オフ 投稿者: admin

「債務整理をしたらスマホは持てなくなるのでは?」
「スマホはぜいたく品だから個人再生後は持てない」

携帯電話は日常生活を送る上で必要不可欠なアイテムですよね。ですが、このホームページを見てくださっている人の中には「携帯電話は絶対にないといけないものではないから個人再生をしたら持てなくなる」と思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
個人再生後にスマホが持てるかどうか、きちんと知識を身に着けておかなければ損をしてしまいます。今回は、個人再生後の携帯電話・スマホへの影響について詳しく解説します。

★個人再生とは?

個人再生とは、裁判所に申し立てることによって、金額にもよりますが借金の80%の返済がカットされる制度のことです。もちろん、今後発生する予定だった利息もカットできるため、本来借りた金額を減らした金額のみの返済で済みます。
自己破産とは異なり、条件によっては住宅ローンを支払いながら個人再生をすることができるため、家を維持したまま借金を減らしたい方にはおすすめの制度です。

具体的には、500万円の借金がある場合に個人再生をすると100万円ほどにまで減額することができます。毎月の返済額も2~3万円程度で済むため、日々の生活がグッと楽になります。
しかし、そんな個人再生にもデメリットがあります。
個人再生の大きなデメリットとして、ブラックリストに載ることが挙げられます。
ブラックリストに載ると、新たな借り入れやクレジットカードが使用できなくなるのですが、
いまや生活の必需品であるスマホに影響は出るのでしょうか?

★個人再生後は携帯電話を持つことはできる?

「個人再生をするとスマホが持てなくなるのではないだろうか」と不安に思っている方も少なくありません。個人再生をしても、スマホを使い続けることができるのでしょうか?

・個人再生をしても、スマホを持つことはできる

「個人再生をしたらスマホはなくてもなんとか生活できると判断されて持たせてもらえないのでは」と思っている人も多いと思います。個人再生をしても、冷蔵庫やパソコン、タンスなど生活を送るうえで必要不可欠であると判断された物はそのまま使い続けることができます。携帯電話も生活必需品とみなされることがほとんどであるため、個人再生をしたからといって携帯電話を持つことができなくなるといったことはありません。

・携帯電話は持てるが、携帯電話の料金を個人再生の対象から外すことはできない

あなたが個人再生をしたという情報は携帯電話会社に伝わるため、スマホを分割払いしていた分の代金がまだ残っていたり、利用料を滞納している場合には解約をさせられてしまいます。

これは「債権者平等の原則」と呼ばれるもので、個人再生をする際には「あなたにお金を貸しているカード会社(クレジットカード会社・消費者金融・銀行等)すべてに対して同じように借金を整理しなければならない」という原則となっています。そのため「携帯電話はこのまま使い続けたいから、携帯電話の分割払い以外の借金を減らそう」といったことはできません。もしも個人再生をする際に整理する借金を選ぶことができたら、あなたに貸しているお金を確実に回収できるカード会社とほとんど回収できないカード会社がでてきてしまいます。そうなった場合すべてのカード会社が平等になることができません。そのため、個人再生をする際にはすべての借金を整理する必要があります。

★個人再生後に機種を分割払いで購入することはできる?

個人再生後にスマホの機種変をして、分割払いをしたいという人もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、個人再生後にスマホの機種変をした場合、機種代の支払いは一括払い以外できません。

個人再生をした場合「信用情報機関」と呼ばれる「あなたに貸したお金を継続的に支払い続ける能力があるかどうか」などお金に関する信用力を判断する機関に「この人は過去にお金を返せなくなって個人再生をしました」という情報が「ブラックリスト」に載ってしまいます。そのため、個人再生をしたという情報が消える約5年~10年の間は新たな借り入れやローンの契約、クレジットカードの作成などはできません。個人再生後に機種を変える場合には携帯電話会社で端末を一括払いで購入するか、中古の端末を一括払いをして購入することになります。

ブラックリストに情報が載ってしまう期間は約5年~10年ほどで、一生クレジットカードの利用やローン契約ができなくなるわけではありません。ですが、個人再生をした後は最低でも5年はスマホの分割払いができないと思っておいてください。もちろん、個人再生後はパソコンや冷蔵庫、洗濯機といったやや高価な家電など買い物をする際には毎回一括払いで購入する必要があります。

★携帯電話の利用料を滞納している個人再生の対象になる?

「スマホの利用料は借金じゃないから滞納していても大丈夫」と思っている人がほとんどだと思いますが、実はスマホや携帯電話の基本使用料などを滞納している状態で個人再生をすると、滞納している分の料金も債務整理されてしまいます。

料金を滞納したまま個人再生をすると、使用料を踏み倒したことになってしまいます。当然ですが、その後は回線が利用できなくなってしまいます。ですが、滞納分をきちんと支払えば今まで利用していた回線をもう一度使うことができる場合がほとんどです。

★携帯電話の口座振替をしている口座が凍結される前の注意点

個人再生をした場合、銀行が一時的に口座の引き出しや引き落としをできなくする措置(口座凍結)をとる場合があります。基本的には、銀行からの融資を受けていたり、銀行系のクレジットカードやローンを整理した場合に口座凍結の措置をとられてしまうのですが、個人再生の場合すべての借金が整理をする対象となるため口座凍結をされて預金が引き出せない、料金の支払いができないといったことを避けなければなりません。

・預金をすべて引き出す

個人再生の対象となっている銀行の口座からは預金をすべて引き出しておいてください。タイミングとしては、個人再生の相談をしにいき、弁護士と本格的に話が進みはじめたあたりがベストです。個人再生をすることが決まり、銀行に「この人は借金を整理して減額することになりました」という内容の通知(受任通知)が届いてしまうと口座を凍結されてしまいます。そのため、できるだけ早いタイミングで個人再生の対象になりうる口座からお金を引き出しておきましょう。

・給料の振込先を変更する

給料が入ったあとに口座凍結をされてしまうと、当然ですが給料を引き出すことができません。給料が引き出せないと携帯電話会社に利用料を支払うことはもちろん、生活そのものができなくなってしまいます。給料の振込先についても、個人再生をする前に個人再生の対象になっていない口座に変更しておきましょう。

・携帯電話の支払い方法を変更する

口座凍結をされると、お金を引き出すことはもちろん振込をすることもできません。したがって、口座凍結をされてしまうと携帯電話会社に料金を振替することができなくなります。そのため、個人再生をする前に個人再生の対象となっていない口座からの振替に変更するか、振込用紙での支払いに変更しておきましょう。

★まとめ

・個人再生とは、裁判所に申し立てることによって借金を大幅に減らすことができる手続きのことである。利息もカットできるため、元金のみの返済で済む。条件によっては住宅ローンを個人再生の対象からはずすこともできるため、持ち家を失いたくない人におすすめの手続き

・個人再生後も携帯電話を持つことはできる。個人再生をしたからといって携帯電話が持てなくなることはない

・個人再生後はブラックリストへ登録されてしまうため約5年~10年は分割払いができない。そのため、機種変をすることはできるが機種代は一括で支払う必要がある

・携帯電話の利用料を滞納している状態で個人再生をすると、滞納分の料金は「借金」とみなされ、解約させられる

・銀行系の融資やローンなどを抱えたまま個人再生をすると口座凍結されてしまうため、個人再生の対象となっている口座でスマホの使用料の支払いをしている場合には、支払い方法を変更する必要がある