債務整理の手続き期間から返済完了まで

9月 3, 2019 オフ 投稿者: admin

「債務整理の手続きにはそのくらいの期間が必要なのか?」
「債務整理から返済して全ての流れを終えるまでにどれくらいかかるのだろう」

債務整理にかかる期間の目安割り出しですが、現状あなたが何件の借入先から借金をしているのかや、総額がいくらになるか、今のあなたの返済能力や財産などによって、債務整理の方法や手続きにかかる期間などが変動してきます。
また、個人再生や任意整理の場合は新たな再生計画で、そこから改めての返済も始まりますね。

今までも返済を続けてきた方なら、この先もどのくらい心労があるのかと途方にくれそうになるかもしれませんが、まずは苦しい状況を整理して人生の再生を図っていきましょう。

★各債務整理の手続き完了にかかるスケジュールと返済期間
・任意整理(手続き期間が一番短い)
任意整理は、裁判所を通さずカード会社(クレジットカード・消費者金融・銀行)と直接、交渉や和解をしていく手続きです。
債務整理するカード会社を選べるのも特徴で、保証人に迷惑をかけたくない場合や債務整理のことを知られたくない場合は、そのカード会社を整理手続き対象から外すことができます。尚、任意整理はあなた自身でも手続きすることは可能です。

かかる期間は一般的にいうと3〜6ヶ月ほどで、手続きするカード会社件数が少なければ、書類作成や交渉も少量で済むため、短期間で手続きを終わらせることができるでしょう。

<1>受任通知がカード会社に通知される
債務整理の全てに共通する行程ですが、あなたが債務整理を行うと決めた場合、弁護士は各カード会社に債務整理手続き受任通知を通知します。
これを通知することによって、カード会社からの督促は一旦止まります。

尚、これ以降はあなたとカード会社のやりとりはなく、弁護士が間に介入します。

<2>取引履歴データの取り寄せ
受任通知とともにカード会社へあなたの取引履歴一覧データを取り寄せる依頼をします。
貸金業には取引履歴を開示する義務があるため、履歴開示を渋られることはほとんどなく応じるでしょう。

開示により、正確な総額借金や利率を確かめ、そして払いすぎな利息がないか弁護士が引き直し計算をしてチェックします。
ここで、もし過払い金が発生している場合は、過払い金請求返還の手続きをします。

<3>新しい返済計画を練る
過払い金返還請求がある場合は、その返還額も加味して、借金の総額を返済する計画を検討していきます。
あなたの収入や支出と返済能力を踏まえながら決めていきます。

<4>債権者(カード会社)との交渉
新しい返済計画案をもって、依頼を受けた弁護士がカード会社との交渉をします。
あなたが生活の再生を図っていけるように交渉と和解を求めていきます。

<5>和解
カード会社も交渉結果に応じて和解が成立した場合は、和解書を作成しカード会社と取り交わしをします。

<6>新たな計画案で返済開始
決定した返済計画で返済をしていきます。
どのくらいの期間を要するかは、あなたの今の返済能力によりますが、返済計画は5年以内で完済するように計画がたてられるのが通常です。

新たな返済計画をしていても、万が一、生活環境の変化や病気などで返済がままならなくなってきたら早めに弁護士に相談しましょう。

<返済期間>
任意整理後の返済期間は原則3年です。
ただし、債権者であるカード会社の同意が得られれば、最長で5年まで返済期間を延ばすことが許されます。

・個人再生(手続き期間6ヶ月ほど)
個人再生は、5,000万円以内の借金に適用され、手続きが通るには原則3〜5年で返済できるかどうかと、安定的な収入があるかどうかが重要になってきます。

また、将来利息のカットの他に借金元本を最大1/5までグッと減額できる可能性のある手続き方法です。

その他のメリットは、マイホームローンを持っているが、マイホームを残して債務整理したい人に向いています。

一方で、先の任意整理では手続きする借金を選べたのですが、個人再生では手続き対象とするカード会社を除外したりすることは選べません。

<1>受任通知がカード会社に通知される
あなたが債務整理を行うと決めた場合、弁護士と委任契約を締結します。

全ての債務整理同様、弁護士は各カード会社に債務整理手続き受任通知を通知し、これを通知することによって、カード会社からの督促は一旦止まります。

<2>取引履歴データの取り寄せ
受任通知とともにカード会社へあなたの取引履歴一覧データを取り寄せる依頼をします。
正確な総額借金や利率を確かめ、そして払いすぎな利息がないかという、「引き直し計算」を弁護士がチェックします。

<3>個人再生の申し立て
弁護士が状況の確認と準備が整い次第、裁判所に個人再生の申し立てをします。
ここまででおおよそ1ヶ月半月前後かかるでしょう。

<4>債権届出・異議申述書
借金回収の意思があるカード会社は債権届出や異議申述書を裁判所に提出します。

<5>再生計画の提出
借金減額を載せた再生計画案が裁判所に提出され審議にかけられます。

<6>再生計画案の認可が決定する
再生計画案が認可されれば、再生計画の書面取り交わしがされます。

<7>決定した再生計画案で返済開始
あなたの返済開始がされることになりますが、神戸裁判所では、個人再生申し立てを裁判所にしてからここまで標準的に約3ヶ月ほどかかります。

<返済期間>
個人再生後の返済期間は原則3年で、これを3年未満とすることもできません。
ただし、特別な事情があって3年返済が難しい場合、裁判所の認可が通れば、最長5年まで返済期間を延ばすことができます。

・自己破産(手続き期間半年〜1年ほど)
自己破産は、あなたに全く返済能力がない場合、借金全額が免責となる手続きです。
資産を保有している場合は、直近の生活に必要な99万円以下の現金と、19万円以下の価値とされる物品は手元に残せますが、それら以外は没収処分対象となります。
ローン返済中のマイホームやマイカーも残すことはできません。

特に処分する資産がない場合は「同時廃止事件」となり、自己破産申し立てから3ヶ月ほどで手続きが完了するでしょう。
次に財産処分が必要な「管財人事件」の場合は、財産の処分期間が必要ですのでさらに長くなります。

<1>受任通知がカード会社に通知される
あなたが債務整理を行うと決めた場合、弁護士と委任契約を締結します。

全ての債務整理同様、弁護士は各カード会社に債務整理手続き受任通知を通知し、これを通知することによって、カード会社からの督促は一旦止まります。

<2>取引履歴データの取り寄せ
受任通知とともにカード会社へあなたの取引履歴一覧データを取り寄せる依頼をします。
正確な総額借金や利率を確かめ、そして払いすぎな利息がないか引き直し計算を弁護士がチェックします。

<3>自己破産の申し立て
弁護士があなたの収支と支出、生活状況などを確認し、合わせて申し立てに必要な書類をあなたに揃えるように指示を出します。
(必要な書類とは、戸籍謄本・住民票・保険証書・源泉徴収票・給与明細書・不動産登記簿謄本など)
準備が整い次第、裁判所に自己破産の申し立てをします。

<4>破産開始
申し立ての内容や、書面による審査で問題がなければ、あなたが支払い不能であると認められ破産の開始決定が下されます。

破産者に処分対象となる財産がない場合は、「同時廃止」となり、破産開始決定と同時に破産手続きが終了します。

処分対象の財産がある場合は没収となり、その財産を金銭に換える換価をする破産管財人と呼ばれる裁判官が任命した弁護士が決まり、その管財人により換価手配が進められます。
そして債権者(カード会社)に配当と分配が行われていきます。

<5>免責審尋
裁判官による免責不許可事由がないかどうか、反省の姿勢などの面接と宣誓が行われます。

<6>免責確定
裁判官による免責許可の決定がされます。
決定されると1ヶ月ほどで借金が免責となります。

★金融事故者(ブラックリスト)となる期間
債務整理の手続き期間の次は、ブラックリストに載る期間が続きます。
「ブラックリストに載る」とは、個人信用情報機関に金融事故者として登録されることを指しています。

借金の返済を遅延したり滞納していたりすると、既にブラックリストになっている場合がありますが、この時点では支払いをすぐに開始すればブラックからは消えます。

しかし、債務整理手続き経験者となると、債務整理の手続きを決め、着手した時点でブラックリストに載ることになり、その掲載期間は手続きの種類によりますが、およそ7〜10年はブラックリスト登録状態となる期間が続きます。

例外として債務整理をしてもブラックリストに載らない手続きがありますが、それは払いすぎた利息を取り戻す「過払い金返還請求」という手続きです、
これは既に以前に完済した借金に払いすぎた利息があった場合は、時効となる10年以内でしたら返還請求を求めることができるのです。この手続きの場合は、ブラックリストとはなりません。
尚、過払い金請求は既に該当のカード会社が倒産していたりすると返還請求の手続きはできませんので注意が必要です。

ただし、過払い金が発生して借金が減額になったが、そのまま債務整理の手続きをした場合はブラックリスト扱いになります。
ブラックリストに載ると、クレジットカードを作ることもローンを組むこともできなくなり、スマホなど通信機器の本体代金を割賦払いすること(毎月の通信料と一緒に分割払いすること)もできなくなることがあります。

・ブラックリスト喪明けの確認
7〜10年が経過しクレジットカードを作ろうと思う場合、ブラックリストが正式に消えたか不安になると思います。

登録期間を経て、ブラックリストから消えることを“喪明け”と呼んだりしますが、クレジットカードを持とうと思った場合、自分の信用情報を事前に確認することができます。

確認の方法ですが、信用情報機関に情報開示要請するのです。
機関には、KSC・JICC・CICと3機関あって、銀行系・消費者金融系・信販系と別れて存在し、カード会社は各機関に加盟しています。
これらの信用情報は、機関内で相互に共有されています。

あなたの信用情報がなぜこれらの機関に登録されているかというと、クレジットカードを契約する時に、あなたの個人信用情報を機関に提供するということの同意を了承した上で契約となるからです。

情報の開示要求は、必要書類を準備し開示手数料を支払い、窓口・郵送・メールなどでご自身の情報を確認することができます。

★債務整理の手続き期間から返済完了までまとめ
・任意整理はかかる期間が一番短く3ヶ月〜6ヶ月で案件数にもよる
・個人再生は手続き期間は6ヶ月ほど
・自己破産は半年〜1年ほどと一番期間が長くなる
・自己破産手続き期間の開きが大きい理由は財産の有無によって同意廃止事件か管財人事件 と分かれるためである
・手続き終了後の新返済計画での返済期間は任意整理でも個人再生でも3年で最長5年
・手続きと返済が終了してもブラックリスト期間がおよそ7〜10年ほど続いている